お別れ・・・

11月8日 仕事の昼休みに病院に電話を入れる。

「1日点滴をしたら 少し良くなったのか 顔を上げる事が出来たので これから麻酔をかけて 手術を行いますね」

『そうですか、宜しくお願いします。3:30に仕事が終わりますので その後 こちらから電話をします』

と電話を切った。

きっと 膿もすっきり取れ 元気になって戻ってくる。

そう信じてました。


家に戻り 病院に電話をかける。
「今 先生は往診に行っていますので 戻り次第こちらから連絡しますね」
と言われ、 『きっと無事に終わったんだなぁ』と安堵していました。

2時間後 電話が入る。

『無事終わりましたか?』と問う私に先生は・・・

「あの電話の後 アッシュ君 容態が急変してね・・・・」

『えっ?・・・・・』

「本当にあの電話の後すぐに 麻酔をかけて手術をしようとしていたんですよ・・・アッシュ君 急にグタッと横になったまま動かなくなって 呼吸もできないようだったので 人工呼吸しようと管を入れようとしたんですが 膿で腫れているせいで 管が入らなく
手の施しようもなく・・・・・」

『えっ!・・・・・それじゃアッシュは死んじゃったのですかっ!? 嘘でしょう????』

「すぐ電話を入れたんですが もうお出かけになった後のようで・・・ 助けてあげれなくって残念です・・・。」

『本当に?アッシュが・・・・死・・・?』

電話口で号泣しました。側で聞いていたあーちゃんも号泣。

「詳しい事は迎えに来たときに話しますので・・・」

『はい・・・主人が帰り次第すぐ 迎えに行きます・・・』

電話を切ったあと すぐパパの携帯に電話。

『パパああああああああ アッシュが死んだってええええ』

言葉にならない声で 伝えました。 「すぐ帰るから・・・」

塾に行っていた しーちゃんを迎えに行きながら
アッシュの元に車を飛ばしました。

病院に着くと 先生の説明を聞きました。 それから・・・
冷たくなったアッシュがタオルに包まれて運びこまれました。

タオルを捲ると まだ顔の腫れが引いてないアッシュの寝顔がそこにありました。
もっと早く 症状に気がついてあげてたら助かってたかも・・
冷たくなったアッシュを抱きながら 何度もごめんねを言いました。

「アッシュ 迎えにきたよ 一緒におうちに帰ろうね・・・」

家に着くまで アッシュを抱きしめ 泣きました。
家に着くと 家族みんなアッシュを見つめながら放心状態です。
色々な事が浮かびます。もっともっとアッシュを見てあげてたらこんなことにならなかったかも・・・と。


この日 私はタオルに包まったアッシュを抱きながら一緒に寝ました。いつも一緒に寝てるときは アッシュの体温が伝わって あったかいなぁ〜と気持ち良く寝れたのに・・・今日のアッシュは全然暖かくならない。 本当に死んじゃったんだね・・とアッシュを抱きながら泣き いつの間にか眠ってしまいました。

次の朝 子供達はアッシュに声をかけて学校に泣きながら登校しました。 パパもアッシュの火葬は明日するからと伝えると 辛さをこらえ 仕事にでかけました。
アッシュと2人きりになると また哀しさがこみ上げて 何度も何度もアッシュを抱え泣きました。
アッシュが使っていたタオルを敷いた箱にアッシュを寝かせ ずっと顔を見ていました。最後の夜も一緒に寝ました。


今日 アッシュは火葬をし 天国に送りました。
最後のお別れに 家族皆で一緒に撮った写真と個々に書いたアッシュへの手紙・そして大切にしていた宝物を子供達は入れました。
私は愛用していた 指輪をアッシュに・・・
亡くなる前はご飯も牛乳も口に含む事も出来なかったので それらを入れてあげました。
火葬されている 煙突を家族で見つめ 煙になって空に上がっていくアッシュを見送りました。
その煙を見ながら パパが泣いてた・・・。


アッシュにありがとう!もう怪我もする事もないし 病気にもならかいから 安心してお休み・・・そして天国の花畑の中を元気いっぱいに走り回るんだよと声をかけました。

私たちの気持ちはきっとアッシュに伝わったと思います。


今アッシュは遺骨となって 家に帰ってきました。
これからは 私たち家族を見守ってくれることでしょう・・。


アッシュ アッシュ大好きだよ! アッシュと過ごした歳月は絶対に忘れない。アッシュも私たちを忘れないでね。14年間ずっと一緒に居てくれてありがとう。


また生まれ変わったら 家族になろうね・・・。